観察
「冷めても美味しい」だけでは説明できないカップがある。
温度が下がるにつれて、甘さや余韻が消えるのではなく、別の形で立ち上がってくる。
その変化を記録するために、この現象を CDV と呼ぶ。
ホットカップでは、香りの立ち上がりと一緒に、明るく前に出る甘さが現れる。
しかし、クールカップになると、その甘さが単に弱くなるのではなく、別の質感として残ることがある。
ホットでは香りと結びついた甘さ。クールでは余韻や質感の中に残る甘さ。
この2つが同じ甘さの強弱ではなく、異なる性質として感じられる場合がある。
この現象が示していること
CDV は、温度によって甘さの感じ方が変わるだけの現象ではない。
焙煎中のエネルギー配分によって、ホットステージで前に出る甘さと、クールステージで残る甘さの重心が分かれる現象として扱う。
カラメル化に関わる反応は、焙煎の進行とともに異なる形でカップに現れる。早い段階で前に出る香りや甘さもあれば、後半のエネルギー配分によって、冷めた後に残る甘さや余韻として観察されるものもある。
どの段階にエネルギーが集中したかによって、カップがどの温度ステージで強く語るかが変わる、とカップ上では観察される。
名前と定義
この現象を、SUNNY M Lab では CDV(Caramelization Divergence / カラメル化の分岐)と呼ぶ。
焙煎中のカラメル化関連反応におけるエネルギー配分の違いによって、ホットステージとクールステージのカップに異なる感知の重心が生まれる現象を指す。
ホットカップで感じる甘さと、クールカップに残る甘さが、単なる強弱の違いではなく、別の性質として現れることが条件になる。
カップでの確認方法
CDV の確認は、ホットカップとクールカップの比較によって行う。
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ホットカップ(65°C以上) 甘さの種類、香りの輪郭、最初に前に出る印象を記録する。
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クールカップ(49°C以下) 残る甘さの種類、余韻の質感、甘さがどこに残るかを記録する。
両者が同じ種類の甘さで、強弱の違いだけであれば CDV ではない。ホットとクールで、甘さの�